マイクシーゲルという伝説のような選手がいるのだけど、まあ、見た目もなんだかアメリカンな感じで「とても良い時代の時に、1番強くて輝きを放っていて、ハスラーという名がピッタリというか、なんというか。とても魅力的な選手」という印象だ。
強さの秘密というか、真っ直ぐのショットの精度が高い。遠くてもビシっとやってくる。独特のスタンダードっぽい感じのブリッジ側の腕真っ直ぐ系で、振り子な感じで、、すごくシンプルなフォーム、ストロークでめちゃくちゃ安定感のあるスタイルの選手です。
定期的にマイクシーゲルの動画を思い出したように見返すのだけど、なんだか見ていて面白いというか。「ここが勝負所だぞ」っていうのを見てる側が分かるような動き、表情で魅了する。ショーを見せられているような。
間違いなく、現代ビリヤードの方が入れの精度が上がっているのだけど、それは道具の影響が強い気がする。悪い事ではないのだが、シーゲル全盛期の時は、今で言うならば「個体差が強いクセのあるキュー、コンディションの悪い台」という粗悪な環境下でも、それに順応しながらやるテクニックがあったのだろう。事実、レイズも、ストも、いまだに試合に出てる。
老化によるイレの弱さはあるけれど、テクニック半端ない。
マイクシーゲルはどちらかというと、スピンのテクよりも、いかにズバッと真っ直ぐに近い球を入れるか?!みたいな部分がずば抜けてる気がするんだな、私は。だから、見ていて気持ち良いというか。魅せるビリヤードって感じ。
パリカという、悶絶級のテクニシャンみたいなプレイヤーがいるのだけど、これを剛腕が制してゆくような。
ラオウだな、マイクシーゲルは。