YESマンに囲まれた生活ですと、真実から遠ざかる。しかし、遠ざかった事に気づかない。何故なら自分の周りの人、入ってくる情報全てが自分を肯定するものであり、反対意見なんてない。
素晴らしい
最高
やっぱ違うね
尊敬するわぁ
耳がロバでも気づかないわけだ。
自分の意見と違う意見を言われるも「むか」って反発してしまう事がある。うちの子供も「ダメ」と言うと反発するしね。睨みをきかしてくる。
忖度されてるのに気づかない。気づける機会がない。たまに、変なところで反対意見を言われたとしよう。「なんだあいつ」と周りに愚痴を言ったとする。すると「あんなの気にしなくていいですよ。あなたがあってます。あいつが頭がおかしい」とか言われてしまう。
なので絶対に気づけない。どんどん耳は成長してゆき、しまいにはロバになる。
何かの拍子にロバは権力を失う。すると、どーしたことか周りにいた人達が一気に去ってゆく。「どーしたの遊ぼうよ」と声をかけても「あ、忙しいのでごめんね。また誘って」と言われる。ここでよーやく「あれ、何かがおかしいぞ。どーしたんだ」となる。遅いけどね。
ロバは一から出直す。「俺が間違っていた」のだと気づき、今までの悪行を謝罪する旅に出る。旅の間に「よーやく気づきましたか。良かったです。また、何かありましたら頼ってください。出来る事はしますので」と言われる。
ここから20年。気づけばかつての王国再建くらいの勢いの帝国を築き始めていた。
ここで、何かが弾ける。
パーン
王様は王様でなくなり20年後に王様に返り咲いたのだが、また、王様でなくなるよーな事をし始めたのだ。王様はやめられない。