とりあえず、なんかハマってしまい、店員に「安くしますよ」などという、甘い誘いに乗せられ、何や知らんが3万くらいのキューを買って、毎日、毎晩、最寄りのビリヤード場に通い始めた方に送る。
とにかく振る事だ。
変な相突きの誘いを蹴散らし、とにかくセンターショット、上突き、下突き、右突き、左突きと、突いて突いて、突きまくる。
頭で分からない部分もあります。体で覚える。
1番重要なのは「自分にとっての1番入れやすいフォームで打つ」って事であり、綺麗である必要はない。入ればいいのだ。
ある程度うまくなってくると、今度は妙にスランプに陥る。レベルが上がらなくなってくる。この段階で殆どの人がつまらなくなって、やめて、ネット通販に出品してしまう。
私がやり始めの頃、今で言えばB級くらいの人でも、やたら上手く見えたものです。同じくらいの年齢のやつ、ましてや、偏差値が高い学校だ、さらに、なんとなく彼女もいるような感じの話で盛り上がっている。
ぶっ潰してやる!って思い、練習してた。
来る日も来る日も、正解があるのかないのか、分からないやり方をしながら。
時にはメガネのせいにして、コンタクトにしたり。単純にメガネを外してやってみたり。使ってるキューを、違うキューに交換したり、なんか、色々試行錯誤。
私の失敗は、ブスタマンテに憧れて真似た所から始まる。あんな変なのは真似るものではない。内容的に同じならいいのだけど、内容って分からない。なので、見た目を想像して真似て、すごく変な癖がついた。
なんか、右手がクルクル回転している、自分以外に見たことがない、不気味なフォーム。ブスタマンテも、一見、クルクル回ってる構えをしてるように見える。ただ、実際はちょっと違う。これに気づくのに15年くらいかかった。
本当に独学でやっていて、いつも一人で練習してて、だから、客観的に自分がどうなってるかを見たことが無かったのだ。
10年前くらいに、たまたま、奥村健プロがビリヤード場にいて、なんか、こっちをじっと見ていた事があったのだけど、たぶん、あまりに不気味なフォームだったので、気になったのだろう。
初心者に送る。
1、メガネは大き目な方が見やすい。
2、YouTubeとかで、世界のプレイを見るべし。見方としては「次はこの辺狙って、ここに持ってくるだろう」と、選手の頭にダイブする感じ。
3、ビリヤード店員の相突きは避けろ!
時間の無駄ではなく、金の無駄だ。やるなら、8ボール。9ボールじゃあ、なんだか馬鹿らしい。
4、キューを買うときはしっかり吟味を。
そもそも、ノーマルシャフトとか、ハイテクシャフトとかあるし。これ間違うと、全然打感が違うからストレス。
5、地元で、所謂、花台でやってる奴など無視して、端っこの状態の悪い台でもくもく練習すべし。
6、ナインボールの最期の球が穴前にあったとしても、決してオーケーなど出すな!
そもそも、ナインを落とすのが1番緊張するのだから、外す可能性高い。プロの試合でも、何でもないナインを外す世界チャンプはいる。
つづく