世間知らずの田舎もんが、ちょっと都会?で、親元離れて一人暮らし始めて、一応大学生だから最初は学校に行ってたけど、慣れてきたら殆ど授業には出ずに、バイトに精を出していて、それまで手にしたこと無い金を得て、自分の好きな事に使える自由を手に入れて調子に乗り始めた頃に、ビリヤードに出会った。
田舎者だから、田舎では負け知らずっていうか、地元では負け知らず的な自惚れのぼっちゃんは、軽い気持ちでビリヤードに深入りをしていった。
が、しかし、中々上達しなくて。それでも、来る日も来る日も、せっせと通って、通って。吉牛食ってみたいな。
そんな時、同時期に始めたライバル? 別にライバルでもないが、同世代みたいやつらが上達して行く様を横で見ていて、死ぬ程悔しかった。こんなに負けた事はなかった、それまでの人生で。
絶対にうまくなってやると思った。
負けず嫌いなのです私は。
その時の気持ちは、今でも忘れない