ビリヤード、人気スポーツへの道(ブログ)

ビリヤードの楽しさを伝えるブログです

スパルタ教育のビリヤード場

明治大学の近くにあったビリヤード場だが、ここはとにかく頑固なオヤジがいて、昔はスリークッションのプロをやっていたものだから、スリークッションの台が2台と、ポケットが5台ある、いわゆる球屋だった。


学生が多いものだから、まあ、初心者でも粋のいいやつが入ってくる。勿論、ルールなんか知らない。今までで一番驚いたのは台の周りに7人くらい立って、同時に打ち始めたのを見たことかな。


こういう時に頑固オヤジは直ぐに口が出る。「違うちがう、そうじゃない!」ってね。いきなり怒鳴られるから、学生はビビる。続けてオヤジは「おじさんは昔プロだったから、教えてやる」って言って熱血指導が始まる。


今思えば、ああいうオヤジが沢山いれば、業界変わっていたのかもしれない。


オヤジはスリークッションのプロなので、基本はスリーのとこで「ひとつ!」とか言って点数をつけていた。勿論、自分でやることもあって、大抵勝ってた。やはり、元とはいえプロは強い。


この店、殆どがスリークッションの常連ばかりで、私はポケットだったので、けっこう一人でやってる事が多かった。今思えば、もう少しスリーのほうを学んでいれば良かった。プレイの幅が広がる。エフレンレイズもスリーが得意だし。


さて、この店は独特なものだから、やっぱり面倒臭いって離れる人もいる。逆に人柄にはまり、毎日通うようなヘビーな常連もいた。私の場合、もう片方のビリヤード場が出禁になったから、近場はここしかないという意味で通っていた気もする。近いってのはいい。


頑固オヤジは体調を崩し、店を閉める事になった。店が閉まってから3ヶ月後くらいに事実に気づく。連絡先とか交換していたわけじゃないから、まあ、連絡は来ないな。


こうして、近所に行けるビリヤード場がなくなりましたとさ。


ないから仕方ないから、同じ沿線のどっかにないかなと、探す。ま、あるはあったけど、最終的には吉祥寺のボーリング場の横にある店と、新宿のスポーツランドに落ち着く。この時代は、あまり、上達しなかった。

ストレス発散ビリヤード。


無意味に熱血指導をしてくれる、ああいうオヤジはこの世の中に必要です。